シングルマザー、シングルファーザーが看護学校入試を目指す場合、学費・授業料や生活費などがどうしてもネックとなって前に進めない、ということがあります。そもそも、看護師になって経済的な自立をしたい、と思っているのに、お金がないとその道に進めないというのは深刻な現状です。それでなくても、シングルマザー、シングルファーザーは仕事や子育て、元夫や元妻、家庭のことで考えなければならないことが多く、進路決定が難しいというのに。そういった社会人の方が看護師を目指す場合に、知っておいてほしいのが、母子家庭等自立支援給付金です。
厚生労働省では、母子家庭の母又は父子家庭の父が看護師、介護福祉士、保育士、理学療法士、作業療法士等の資格取得のため、2年以上養成機関で修業する場合に、修業期間中の生活の負担を軽減することを目的に、高等技能訓練促進費が支給されるとともに、入学時の負担軽減のため、入学支援修了一時金が支給される給付金事業を行なっています。看護師を目指すシングルマザー、シングルファーザーにはおすすめの制度です。この給付金がもらえる対象者は「母子家庭の母又は父子家庭の父であって、現に児童(20歳に満たない者)を扶養し、以下の要件を全て満たす方 ○ 児童扶養手当の支給を受けているか又は同様の所得水準にあること ○ 養成機関において2年以上のカリキュラムを修業し、対象資格の取得が見込まれること ○ 仕事または育児と修業の両立が困難であること、となっています。(平成25年度入学者から父子家庭も対象になりました)事業の有無や支給される金額の詳細については、お住まいの市(町村在住の方は都道府県)の児童(母子家庭)福祉主管課にお尋ね下さい。(敏塾 富士)