あなたは自分のどこを志望校の先生に訴えるべきか、わかりますか。自分の強みはどこか、ですね。今まで敏塾で私が指導してきた社会人・主婦等の受験生の多くは、これが難しいようでした。「あなたの自己アピールをしてください」とたずねると「自己アピールするところなんて無いんです」という、まったく自信のない方や、「私の営業部長としての実績をアピールしたら良いのでしょうか?」という方、時には「私は病気の経験があるので、患者さんの気持ちや不安がわかります」という方もいます。
「母が看護師ですので子供の頃から看護師が身近でした」「ずっと前から看護師に憧れていました」というものもあります。でも、これ、自己アピールですか? こんなのもあります。「私は人一倍やる気があります」「今まで一貫して物事に取り組んできました」「子どもが2人いて、なかなか忙しくて時間が取れませんが、工夫して勉強していきたいです」いやいや、もともとの質問がわからなくなるくらいです。それ、自己アピールですか? じゃ、看護系の社会人入試ではどうアピールすべきか。敏塾では、このように人それぞれに違う個々の強みを見つけ、うまくまとめるために、志望理由書や面接指導に力を入れています。単なる添削や度胸試しの指導じゃないんです。志望理由書や面接というのは自分自身の棚卸しみたいなもの。本屋で参考書を買ってきても、そこに、あなたはいないのです。 追伸:でも、すべての人に自己アピールできる点があるのも事実です。(敏塾塾長 富士/2013年8月5日)