勉強というのは本来、1人でするべきものです。周囲に甘え、依存するものではありません。でも、だからと言って「独学」をすすめているわけではありません。考えてもみてください。たとえば、小論文を独学でどうやってするのでしょうか。もともと文章がうまく、批評するセンスがある人なら、自分一人で自分の文章の良し悪しを判断できるかもしれません。でも、そういう人は限られています。
独学の怖さは、自分一人で、自分の小さな世界の中で、自分で自分を「共食い」することです。自分で自己流の勉強方法を進め、自分で勝手にポイントをしぼり、やるべきこと、やらないことを自己流で決めているのです。そこに他人からの視点、他人の優秀で広くて、自分にはない視点、世界が入らないのです。自分で自分の時間を食い、自分の努力を空回りさせ、自分の努力を浪費させてしまいます。これが「自分の共食い」です。自分一人で頑張りすぎないで。ぜひ他人を、できれば敏塾に声を掛けてみてください。(2016年8月9日/敏塾塾長 富士)