新型コロナウイルス感染症が、世界の人々の生命と暮らし(公衆衛生)を脅かしています。熱が出て、「自分が、新型コロナウイルス感染症にかかってしまったのではないか?」と心配になった時、最初に連絡するのは居住地の保健所とされています。保健所経由で、専門の医療機関につなげるのが標準です。では、なぜ、窓口が保健所なのでしょうか?
それは、保健所が、公衆衛生の最前線の機関だからです。公衆衛生は、公衆(人々・私たち)の生命と生活(暮らし)をまもることです。日本国憲法は、その25条で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と述べ、それに続けて、第2項に、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」としています。
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