第50回日本作業療法学会が2016年9月9日~2016年9月11日、ロイトン札幌、他(北海道札幌市)で開催されました。日本に作業療法士が誕生して50年を経たことを受け、「半世紀の実績と将来への展望-日本の作業療法を拓く」と掲げた今回、演題数は過去最多の1569演題となりました。
作業療法士の4分の3が医療機関に勤務する一方で、認知症患者の9割弱は医療機関の外にいます。群馬医療福祉大学の山口智晴氏は「医療機関に所属する作業療法士が出会う認知症患者と、地域にいる認知症患者では違う問題を抱えている」と指摘し、「社会的認知の低下」がDSM-5の診断基準に加えられたことに言及しました。地域ならではの問題に、認知機能の低下によって食品や服薬、金銭管理ができなくなることを挙げ、地域生活支援の場に作業療法士が積極的にかかわるべきだと提言しました。
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