わが国に理学療法士が誕生して、今2015年で50年の節目を迎えました。理学療法士養成教育については、その誕生2年前より始まっていましたが、当時は専門分野の日本語教育書が皆無で、教師として世界理学療法連盟から派遣された外国人教師が持ち込んだ英語のプリントのみでした。
ただ記憶をたどると、この理学療法士誕生に前後して、必読書として理学療法・臨床医学・基礎医学編からなる3冊の『理学療法士・作業療法士教本』(天児民和編、医歯薬出版)が出版されています。この3冊を完全マスターしておけば国家試験も万全という、いわば、当時の理学療法士にとって最低限理解しなければならない知識と技術を網羅したスタンダード版であったと言えます。
くわしくは医学書院でご覧ください。