国立精神・神経医療研究センターでは、2012年頃から理学療法士による呼吸のリハビリを効果的に行える医療機器の試作が始まりました。米国と韓国の研究者が発表した論文を参考に、患者と二人三脚で、呼吸のリハビリ機器のコンセプトを固めたのが国立精神・神経医療研究センターの理学療法士、寄本恵輔さんと有明陽佑さんです。
2人が目指したのは、喉が正常に働かず、深呼吸で息を止めたり、吐き出したりできない患者にも安全に使ってもらえる器具。患者自らも能動的に呼吸リハビリに参加できてこそ、多くの患者に使用してもらえるのです。開発された「LIC TRAINER」(エルアイシー・トレーナー)の製品のデザインは、当時、中学生だった神経筋疾患患者が提案しました。持ちやすいものが良いとのことで、水鉄砲を土台にしたデザイン模型を紙粘土で作ってくれたといいます。
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