出産に関わる人材が大規模医療機関に偏在する傾向が強まる中、山形県酒田市の日本海総合病院を運営する県・酒田市病院機構は2019年1月30日、山形県の助産師出向支援事業を活用し、酒田市の産科・婦人科・小児科医院「いちごレディースクリニック」に2019年2月1日から、助産師1人を出向させる協定を締結しました。
山形県によると、庄内地方の分娩取り扱い施設は、2008年の10施設に対し、2018年は5施設へと半減。分娩件数は2007年の2,572件に対し、2017年は2,056件と減少しています。また、2017年度の県全体の出生数を医療機関別に見ると、病院が5,457件(64.4%)、診療所が3,015件(35.6%)、就業助産師342人の就業先の内訳は病院78.6%、診療所12.2%と、出産に関わる人材が大規模医療機関に偏在。特に異常分娩の取り扱いは病院に集中し、診療所の助産師は経験を積む機会が少ないなど、地域で安全・安心に出産するためには、偏在の是正が課題となっています。
くわしくは荘内日報社でご覧ください。