岡山県は2014年4月23日、看護職を目指す学生を対象とした奨学資金制度をめぐり、1985年度から2012年度までに貸し付けた利用者のうち84人について、奨学金の返還や返還免除などの手続きをしていなかったと発表した。県担当課内でチェックを怠っていたためで、未処理総額は5453万6753円に上る。
奨学資金制度は1966年度に創設。看護職(看護師、准看護師、助産師、保健師)の養成学校に通う学生に月1万5千~3万6千円を無利子で貸し付けている。卒業後に岡山県指定の医療機関や福祉施設で5年間働くと奨学金の返還が全額免除される。5年未満は一部免除。岡山県医療推進課によると、奨学資金制度の利用者に年1回の書面調査で勤務実態を確認していたが、回答がなかったり、住所不明の際に追加調査を行わず、実態をつかんでいないのに奨学金の返還を猶予すると扱っていた。
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