富山大学は2020年8月7日、富山県の認知症高齢者実態調査を追加分析した結果、心臓血管疾患(狭心症・心筋梗塞)の既往のある人や教育歴が短い人で、難聴のリスクが増加することが判明したと発表しました。
高齢者の難聴は、生活上の不便だけでなく、他人との交流を避けて家に閉じこもる原因となることや、認知症発症や死亡率を上昇させることが知られています。補聴器等の使用により症状は改善するものの、根治的な治療法がないことから、予防が重要と考えられています。今回研究グループは、2014年に富山県が実施した「富山県認知症高齢者実態調査」を追加分析しました。対象者は、県内の65歳以上の高齢者から0.5%無作為抽出された1,537人のうち、同意の得られた1,303人(同意率84.8%)。今回の分析では、不完全回答および認知症のある人を除いた1,039人を対象に、難聴の有無と、生活習慣病や社会経済的要因(教育歴)との関連性を評価しました。
くわしくはQLifeProでご覧ください。