常磐大学の看護学部は2018年開設ですが、大学自体は創立者・諸澤みよ女史が1909年(明治42年)11月に開設した裁縫伝習所がスタートです。この諸澤みよという女性、すごいんです。1887(明治20)年に現在の水戸市に生まれ、裁縫伝習所を開設したのは22歳の若さです。
まだまだ多くの女性が家事や雑事に追われ、教育を受ける女性も限られている時代のことでした。そんな女性の自立を願って、諸澤みよ女史が教え始めたのが裁縫でした。そのときの思い、情熱は看護学科にも引き継がれています。女性が自立するための「実学」に通じます。