看護専門学校や看護大学の志望理由書の書き方を、学校説明会などで在校生にたずねると、よく「自分のやる気を示せば良いですよ。頑張ってください」などと助言されることがあります。ネットにも同様の書き込みがありますよね。この助言、間違ってはいないのですが、じゃ、どうやって自分のやる気を示したら良いのか、そこのところを考えると、振り出しに戻ってしまいます。それが難しいのですから。
子どもではないので「頑張ります」「私は看護師に向いていると思います」「人のために働きたいです」って、いくらやる気を書いても、読んでいる先生は看護及び看護教育のプロです。「やる気がある」は、受験生の「前提」であって、合格基準とは言えません。私が毎年指導してきた経験からすれば、志望理由には3つタイプがあります。<1>よく書けていて、納得できるもの。<2>書き方がヘタで、内容もよくわからないもの。<3>文はうまくても、その内容で書いたら受からないよ、というもの。つまり、書き方と内容です。やる気とか、そういうのは、あって当たり前。社会人入試は、やる気があれば合格する、という競争率・倍率ではないです。逆に言えば、うまく書くための内容と方法があります。(敏塾塾長 富士/2013年8月3日午後15時30分)