社会人入試受験生は、仕事や育児で忙しいので、よく睡眠不足になります。仕事から帰ってきて、家のことをやって、あるいは子どもたちが寝静まってから、勉強机に向かうと、もうふらふらという日も多いと思います。実は、私もあまり睡眠時間をとらずに頑張っていることがあるので、そういう気持ち、とてもよくわかります。頑張らなきゃ、という気持ちばかりがあって、勉強が進まない、頭に入らない、という状態です。
私の経験から言えば、30分頑張って、ぼーっとしているようなら寝たほうが良いです。寝ないで頑張っても効率が良くありません。さっと寝て、次の日は必ず頑張る、というやり方です。あと、こんな人もいます。勉強をやっていると寝食を忘れてやってしまう、というタイプです。小論文を書いていると、最初は嫌だったのに、だんだん気持ちが盛り上がってきて、夢中になって書いていると朝が来た、という「ライティング・ハイ」「ラーニング・ハイ」状態です。それはそれで集中しているのですけど、ただ、こういう勉強を何日も続けるのは体に良くないです。そういう人には、自分の寝たい時間の30分くらい前に、時計のアラームを鳴らすのをお勧めしています。「目覚まし時計」の反対です。「寝入り時計」? 「就寝時計」? その時計が鳴ったら寝る。そう決めるのです。健康管理を大切に。お身体ご自愛ください。(敏塾塾長 富士/2013年8月9日)