社会人入試の受験生の多くは、いくつもの「回り道」を経験しています。もともと小さい頃から看護師になりたかったのに違う進路に進んだり、就職した会社でうまく行かなくて転職を経験したり。フリーター歴が長いとか、ご家族の病気などで仕事を辞めたとか。不妊治療がうまくいかなかったり、離婚などを経験している方もいます。
これらの道のりは、本人が本来望まなかった、という意味では「回り道」かもしれません。でも、私は、こういった経験を持った社会人が、看護の道に進むのは良いことだ、といつも思っています。看護学校を卒業して、すぐに看護師になった若い看護師も良いですが、多様な人生経験を持つ社会人を経験した看護師も同様に良いものです。患者さんには、そもそもいろいろな人がいるのです。看護師にもいろいろいて良いのです。(敏塾塾長 富士/2013年8月21日 深夜2時前)