国語で現代文読解をする場合、大切なのは、与えられた文章が示す意味から外れないということです。文章を読む、というのは、その文に書かれてあることを理解するということですが、逆に言えば、その文章に書かれていないことを読みとならいようにしなければなりません。国語というのはマラソンランナー。
文章という、決められたマラソンコースがあって、その道のりをきれいに走っていかなければなりません。どんなに速く走りたくたくても、コースを外れたら、ルール違反です。決められたコースに、勝手に自分の「主観」や「判断」「知識」を持ち込まず、まず走るのです。「筆者」の書いた文章をコース通りに走り、そこから、筆者が考え、感じたことを追体験し、伝えたい内容を受け取らなければいけません。批評や批判をするなら、それをすべて終えてからです。(2013年8月31日土曜日/今日で8月も終わりです。)