なぜ社会人になって受検するか、と言えば、一言で言えば、自分のやりたいことを実現するためだと思います。「将来のビジョン」みたいなものを明確に持っている人もいれば、「子供を育てるため」「手に職をつけるため」「自立した生活を得るため」といった人もいます。ただ、人生のおもしろいところは、自分のやりたいことをやろうとすると、やりたくないことが付いてくる、というところです。
たとえば、社会人入試で看護学校進学という、自分の「やりたいこと」をやろうとすると、受験勉強という「やりたくないこと」をやらなければいけません。そして、こういう関係はずっと続きます。楽しいことをしようとすると、楽しくないこともやらなきゃいけないです。そのことは逆に、「嫌なこと」をやっているときに、そこに「嫌じゃないこと」が付いてくることも多いです。人生は、こういう「混ざり物」「混ぜもの」なのかもしれません。(敏塾塾長 富士/2013年9月6日金曜日)