人生において何度も仕事を変わっていく、というのは、以前ならスポーツ選手の生き方としてくらいしか思われていなかったかもしれません。しかし、今は違います。仕事を何度も変わるのは妊娠・出産・育児をする女性の世界では当たり前とも言えますし、リストラや会社の倒産などが大手でも行われる今の御時世では、一生ひとつの会社で勤め上げるという終身雇用を当てにしているのは、ごく限られた人々だけかもしれません。カウンセリング心理学の
権威であるL. Sunny Hansenは、著書『Integrative Life Planning: Critical Tasks for Career Development and Changing Life Patterns』の中で、単にキャリアを自分の人生の生き方と考えるのではなく、家庭から社会まで人生における役割全てをもとに「ライフキャリア」を考えていくことを提唱しました。そして、今後は、人生の4つの役割(=4つのL)を考えていくべきだと述べています。それら4つのLとは、1.Lavor(労働・仕事)2.Love(愛・家庭・子育て)、3.Learning(教育・学習・学び)、4.Leisure(余暇・仕事以外の活動)です。今後は自分のためにも、愛のためにも、そして人のためにも、一生に何度も学び、選択をするようになると言っているのです。(敏塾塾長 富士/2013年12月11日)