日本の昔ながらの暦では「桃始笑」つまり桃の花が咲き始める季節になりました。桃の花を見ると、私、いつも複雑な思いになります。というのも、うちの母親は生前、この「桃始め笑」の頃、いつも入院していたからです。肝臓の難病だった母に冬の寒さはいつも厳しくて、この時期はいつも家では養生できず、入院。仕事の合間に病室に見舞いに行くと「桃の花を見に行こうって約束していたのに」「今年は桃の花が見られると思っていたのに」と母が何気に、でも寂しそうに言っていたのを思い出します。
今の時期、冬の寒さが体にこたえて体調をくずしたり、入院されたり、している方も多いかと思います。月並みな言葉ですが、お身体ご自愛ください。もうすぐ春です。(敏塾塾長 富士/2014年3月12日/桃始笑)