今、多くの病院にはナースコールというシステムがあります。患者が自分の手でナースを呼ぶための呼び出しシステムで、入院経験のある方はナースコールの有り難さはご存知でしょう。看護師が自分の都合だけで病室に来るのではなく、患者が具合が悪い時に自分でナースを呼べる、というのは考えてみれば、すごいシステムです。この「ナースコール」はナイチンゲールが発明し、普及に努めたものです。
正確にはナイチンゲールの活躍した19世紀には電気式のシステムはなかかったので、現在のナースコールの原型「弁付き呼鈴」でした。もしナースコールがなかったら...。病院は今とはまったく違ったものになっていたかもしれません。19世紀の彼女の思想が今も看護に影響を与えています。5月12日はフローレンス・ナイチンゲールの誕生日です。(敏塾塾長 富士/2014年5月8日)