塾長ブログ「一粒万倍」 - 社会人入試

聖路加国際大学特別授業/看護学生のドキュメンタリー映画『人生、ただいま修行中』ニコラ・フィリベール監督来日

今日は珍しく聖路加国際大学で行われた映画監督の特別授業のご紹介です。聖路加国際大学と言えば、日本の看護教育をリードし、故日野原重明先生が学長をされたことでご存じの方も多いかと思います。2020年に看護教育100周年を迎える歴史のある大学でもあります。敏塾でも多くの卒業生が継続して同大学、同病院にいます。その聖路加国際大学に映画『人生、ただいま修行中』(2019年11月日本順次公開)のニコラ・フィリベール監督が来日して講演されました。

この映画ではフランスの看護学校、看護現場が取り上げられていますが、監督のこの映画を作った言葉が熱いんです。

「2016年に肺の塞栓症で集中治療室に入院した後、私はこの看護の世界を作品にしたいと思いました。看護職というのは、本当に大変かつ必要不可欠な職業でありながら、軽視されているところがある。そういった人々にオマージュを捧げたいと思ったのです。」
「全世界でそうだと思うのですが、看護の仕事というのは医者より患者の身近にいる存在。患者の打ち明け話を聞いたりもします。例えば、末期の患者は『私の命は後どれくらいですか?』と医師には聞けないので看護師に聞ける、といった話もよくあるようにね。陰の存在ながら、とても責任の重い仕事。」

フィリベール監督は、聖路加国際大学の看護学生、大学院生、看護教員の方々の質疑に答え、交流を深めていました。この次の日、フィリベーリ監督は、河瀨直美監督とも対談されるのですが、ドキュメンタリーという現場そのままを見せるやり方の中に、被写体への愛とエールを感じさせる言葉の数々で、看護師への感謝の念も感じます。

この映画のポスターにある「"誰かのために働くこと"を選んだ看護師の卵たち」という言葉、良いなぁ、と思います。私もそういう「卵たち」とか「卵たちの卵たち」とか「ひよこ?」と日々過ごしています。思えば、私も看護医療で働く人々には尊敬の念しかないんですよね。敏塾の原点でもあります。だから、受験指導とかをしていて大変ですけど、日々幸せな毎日だと思っています。(2019.10.20/敏塾 富士)

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