塾長ブログ「一粒万倍」 - 社会人入試

十人十色、覚えにくい物事を暗記する方法

受験勉強をしていると、英単語、数学の公式、理科の法則、一般常識、漢字など、なかなか頭に入らない、覚えられないいわゆる「暗記もの」っていうのがあると思います。そういうのを暗記するためにはどうしたら良いのでしょうか。万人共通の暗記法と言うのはありません。もちろん、暗記の強度や頻度、忘却曲線やエピソード記憶など専門的なことを言い出せばきりがないのですけど、そういう暗記法っていうのは、対象者、つまり、あなたのことを見ていないのです。

「あなた」が物事を覚えるとき、暗記するとき、どんな方法が良いのか、を考えて工夫することが大切です。たとえば、学生時代、英単語を覚えるのに暗記帳や単語カードを作っていた人なら、今も、その方法がやりやすいかどうか試してみても良いかと思います。「書いて覚える」のが得意だった人は、書いてみても良いでしょう。もちろん社会人になっているので環境も勉強に使える時間も、そしてあなた自身の頭も変わっていますので、今まで得意だった方法が苦手になっていることもあります。じゃ、どうするか、今現在の自分に合う方法を工夫するのです。

たとえば、営業で車に乗ることが多い人なら、車の助手席に英単語の本を置いて信号待ちのたびに1個か2個、大声でその英単語を叫ぶのも、良い暗記法です。小さな赤ちゃんがいるママなら、自分の覚えたいところを「赤ちゃんに説明してみる」のも良いでしょう。赤ちゃんが微笑んでくれたり、泣いたりしてくれたら、その反応と一緒に覚えてしまうかもしれません。それ以外にもいくらでも方法はあります。「1冊のノートに書いてまとめる」「とことん調べる」「理解してから覚える」「メモをつくって壁に貼る」「スマホで苦手な勉強項目を撮影して暇なときに見る」「家族にたまにテストしてもらうようにお願いする」「スマホのボイスメモに録音してみる」などなど。大昔からあった「覚えたページを食べる!」なんていうのも、あながち、間違った方法ではなかったのかもしれません。(その人にとっては、です)覚え方は人それぞれ。工夫して今の自分らしい方法を見つけることが大切です。そして、そういった、いろいろと考えて工夫する姿勢自体があなたの人生を豊かなものにしていきます。(敏塾 富士)

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