認定看護師が新型コロナウイルス感染症対策の要として活動しています。公益社団法人 北海道勤労者医療協会 勤医協中央病院(北海道札幌市)では感染管理認定看護師が現場を奔走し、コロナ感染拡大防止に尽力しています。たとえば、他の看護師と手分けして濃厚接触の可能性のある職員を洗い出し、自宅待機を指示、また、病院長らと協議して外来診療や救急患者の受け入れを一時停止しました。さらに看護師には防護具の着脱方法を指導し感染状況を伝える職員向けニュースも連日発行しました。クラスター発生時には約700件の検査をするなどの対策が奏功し、クラスターは約1カ月後に収束し、最終的に感染者は患者、職員ら計17人でした。
感染管理認定看護師は今月時点で北海道内に178人います。日本看護協会は21~23年度にかけて養成推進事業を実施し、教育機関に対して教員確保の人件費を支援します。北海道医療大学(石狩管内当別町)は協会の支援を受け、21年度の研修定員を例年の15人増の35人としています。研修は8カ月。専門知識の習得に加え、病院での実習も行います。
感染管理認定看護師の受験対策、不安な方はご相談ください。(敏塾 富士)