国語は「人」に関わるすべて力を磨く科目です。その人の「人への向き合い方」につながります。文章を読むときに、その活字を「他人事」のように読む人は、人と接する時にもそのように接することがあります。その活字をあまり集中して読めずに、途中で話がわからなくなる人は、人と接していても、その人にあまり関心がなく途中で気がそれたり、自分の事ばかり話したりしているかもしれません。
たとえば、会社で同僚に「この本、おもしろいよ。読んでみて」と勧められた本を、あなたはどんなふうに読みますか。もちろん、人によって興味は違うのでおもしろいか、おもしろくないかは読んでみないとわからないのですけど、この本への向き合い方って、実は、その同僚への向き合い方の一部を反映しているかもしれません。一生懸命読むのか、適当に読むのか、読まないのか。だから、敏塾の国語の課題はそういうつもりの課題です。しっかり人に向き合えるかどうか、を様々な課題を通じて見ています。国語入試はまさに看護職につながる力です。(敏塾 富士)