小論文を書いていて「どうも自分の文章が子供っぽい」と感じる方は、内容として小論文の結論が甘いかもしれません。いくら正しい結論でも、それが当たり前すぎると「子供っぽい、学級会のような結論」になってしまって弱く感じられてしまいます。(特に保健師・助産師志望者だと出題テーマ的にもそれが目立ちます)
たとえば「サルコペニア(筋肉量減少による身体機能低下等)について、あなたの考えを書きなさい」のような小論文テーマで「もっと運動するべきだ」みたいな結論は、ものすごく子供っぽく見えます。それはたしかにそうかもしれませんが、運動することが難しいから苦しんでいるのに、その苦悩を受けとめられていないように見えてしまうからです。社会的なテーマについて書く場合、結論を説得力あるものにするにはどうしたら良いのでしょうか。ひとつの方法としては、まず、どうやって、その当事者に寄り添うか、を具体的に考えてみることです。現状把握、情報収集、そして、今の時点でどんな取り組みがなされているのか。これらが結論を具体的にして説得力を上げるための第一歩です。(敏塾 富士)