2015年10月に始まる特定行為を実施する看護師の研修制度について、研修の内容などを検討する厚生労働省の「医道審議会看護師特定行為・研修部会」の第2回が2014年10月2日に開かれました。改めて日本医師会の委員が、危険性のある行為について削除するよう繰り返し意見を述べたが、多数派にならず、研修などで対応していく方針で落ち着きました。包括的指示を出すための手順書に「医師への連絡方法」「特定行為実施後の報告方法」などを盛り込み、医療現場で作成する方向性となりました。
2013年10月のチーム医療推進会議において示された特定行為41項目のうち、社会保障審議会医療部会や通常国会で危険性があるとの意見が出たのは、「経口・経鼻気管挿管の実施」「胸腔ドレーン抜去」「血流のない壊死組織のシャープデブリードマン」など12項目です。厚生労働省は、学会などに意見を求めると、「実施対象を限定するべき」「項目から削除すべき」など、実施に対して懐疑的な意見が散見され、医師の中に不安が根強いことが浮き彫りとなりました。
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