年を重ねてから、看護師の資格取得を目指す人が増えています。全国の看護系大学や専門学校に入学した40歳以上の人は、2006年の698人から2016年には1,384人にほぼ倍増（厚生労働省調べ）。子育てが一段落して経済的自立を目指す女性が多い状況です。

福岡市早良区の福岡市医師会看護専門学校に2017年4月に入学した楢崎典子さん（52）は、新入生256人の最年長でした。ちょうど2017年春、2人の息子もそれぞれ大学と高校に進学しました。2年後の卒業時は54歳。それでも10代の同級生にはない人生経験を生かせるはずだと思っています。遠藤美佳さん（44）は、2017年春から正看護師としての一歩を踏み出しました。佐賀市内の専門学校の准看護科に入学し、直後に離婚。同じシングルマザーの級友と励まし合いながら週3日の授業に通いました。卒業後さらに福岡市内の専門学校に進み、2017年春、正看護師の国家試験を突破しました。

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