「壁に手をつかなくてもできるようになりましたよ」。聖マリアンナ医科大学病院のリハビリテーション室で、川崎市の男性がスクワットをしながら喜ぶと、理学療法士の平木幸治さんが「ひざはつらくありませんか」と語りかけました。
聖マリアンナ医科大学病院は2006年から糖尿病などが原因で腎臓病となった患者に、専門医と理学療法士らが連携して運動療法を実施しています。腎臓病の患者は運動をすると腎臓に負担を与える恐れがあるとして、かつては控えるよう指導されてきました。しかし、最近の研究で、その「常識」が覆りました。聖マリアンナ医科大学病院で2012年から1年間、運動療法を行った14人を分析したところ、腎機能は悪化しませんでした。腎臓・高血圧内科教授の柴垣有吾さんによると、運動で腎臓病の原因である糖尿病や高血圧などが改善し、腎機能の維持につながるといいます。
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