ゴルフスイングのような軌道を描いたり、肩の高さで水平に振ったり。2017年6月中旬、グラウンドの片隅で新入部員たちが一風変わったバットの運び方を繰り返していました。三重県立四日市工業高等学校が2年前から採り入れる練習法「打撃ドリル」です。ドリルには打撃の基本動作につながる数種類の運動が盛り込まれ、中学時代までにつけた癖をなおし、正しい打撃フォームを身につける狙いがあります。

打撃ドリルの導入には、理学療法士が一役買っています。理学療法士はケガなどで身体に障害のある人らを支援するリハビリテーションの専門職です。約10年前から、理学療法士たちが身体の異常を調べるメディカルチェックも続けてきました。部員本人も気づいていない身体の異変を発見し、早期治療につながったこともあります。

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