山口県看護協会が取り組む「助産師出向支援導入事業」の第1号として、山口大学医学部付属病院と山陽小野田市民病院が2017年10月18日、協定を結びました。山陽小野田市民病院の吉武いづみアドバンス助産師が、2017年11月1日から一ヶ月間、山口大学医学部付属病院に研修目的で出向。ハイリスク妊娠・分娩(ぶんべん)への対応技術などを習得し、自院に持ち帰って助産師全体のレベルアップを図る考えです。
山口県内の分娩取り扱い施設は、2010年度に42ヵ所だったのが、2017年度当初には36ヵ所まで減っています。「助産師出向支援導入事業」は、どの地域でも安心して子どもを産める環境を整えるため、山口県からの委託を受けて実施。医師や助産師の地域偏在を是正し、県全域のローリスク(正常)分娩の体制確保を進めるものです。出向の目的は▽労働力需要への対応(応援)▽正常分娩の介助経験など、助産実践能力の強化(研修目的、主に周産期母子医療センターと正常分娩を扱う病院・診療所間)▽ハイリスク妊娠・分娩への対応(指導目的、周産期センターから)の3種類。期間は一ヶ月以上を想定し、助産師の県内定着や労働環境の改善、医師の負担軽減につなげていく考えです。
くわしくは宇部日報社でご覧ください。