40年間看護師として患者と、33年間母として家族とそれぞれ向き合ってきた実感だ。「厳しい、怖い看護師と思われとんとちゃう?」と浅田順子さん(66)は笑う。津市で生まれ育ち、ゴム加工工場で働きながら定時制高校を卒業。友人の勧めで大阪の看護学校に進んだ。65年、府立病院で看護師生活をスタート。3年目、小児外科で、へんとうの手術をした6歳の男の子を担当した。母親は面会時間などに納得せず、退院させようとしたが、「僕は何にも困ってないよ。ちゃんと手術受けて帰る」と男の子。「子どもはしっかり見てくれている」と初めて自信をもらった。
10年目で集中治療室(ICU)の看護主任になったが、看護婦長と看護学生の指導方法を巡って衝突。別の部署にも移れたが、「それでは私の負けや。結婚して祝ってもらって辞めよう」と、4回目のお見合いで出会ったのが章さん(72)。「きちんとした人やな」と結婚を決めた。くわしくは朝日新聞(敏塾パソコン版/敏塾携帯モバイル版でもどうぞ)
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