がんが骨に転移すると、強い痛みや骨折が起こり、歩行など日常の動作ができなくなる心配がある。一部の病院では、整形外科や緩和ケアの医師、理学療法士らが医療チームを作り、鎮痛薬で痛みを取り除いたり、骨に負担が少ない動作を指導したりする治療やリハビリテーションで患者を支えている。
がんは進行すると、血液やリンパ液の流れに乗って、離れた場所に新たながん病巣を作る。骨は、肺、肝臓に続いて3番目に多い転移先で、中でも背骨や大腿だいたい骨の付け根、骨盤、上腕骨など大きな骨に多い。転移したがんは、骨や周りの神経を刺激するなどして痛みを生じさせるほか、骨をもろくして骨折の危険性を高める。背骨の転移では、脊髄を圧迫し、脚などにまひが出る場合もある。
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