外科医の「手術は成功」という言葉を聞いた後も、大事なことが残っている。術後の体調管理は患者のその後を左右する。大阪市立総合医療センターには、術後の患者を受け入れて専従の医師や看護師が治療にあたる、全国的にも珍しい集中治療室(ICU)がある。
「クローズドICU」と呼ばれ、10床で年間800人の患者を受け入れている。術後の患者の体調管理は、多くの病院のICUで、執刀医や手術に立ち会った麻酔科医が当たっている。集中治療センター長を務める嶋岡英輝さん(55)は「これでは麻酔科医が疲弊してしまうし、執刀医が24時間、ICUにこもって患者を手当てするわけにもいかない。術後のケアが万全でないと、容体が悪化しかねない」と語る。
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