交通事故大国というイメージが強い米国でも、実際には年間の交通事故死者数よりも医療事故死者数のほうが多いだろうと言われています。2015年の今から8年ほど前の『New England Journal of Medicine』誌にヒラリー・クリントンとバラク・オバマが連名で、医療における患者の安全性に関して異例の寄稿をしたほどです。
日本における医療過誤死者数ははっきりとは示されていませんが、医事関係訴訟は年間700~800件はあるといいます。患者ないしその家族の権利意識の高まりの影響が大きいのですが、マスコミの医療事故報道や弁護士側の動きも無視できません。しかしわが国の多くの医療関係者や病院自体が従来この医事訴訟ということに関し、あまりに無知かつ無防備であった気がします。
くわしくは医学書院でご覧ください。