広島県庄原市の庄原赤十字病院の産科が2018年4月に13年ぶりに再開し、一年余。2018年度は97人(うち庄原市内在住は71人)が生まれました。常勤医は1人ですが、庄原市をはじめ日赤グループや近隣の医療機関との連携、助産師の業務マニュアル作成などで安全管理に徹底して取り組み、中山間地域の周産期医療のモデルケースとして根付きつつあります。
医師不足により庄原赤十字病院の産科が休止となったのは2005年4月。広島県内では公立や公的病院での再開は数例しかなく、過疎高齢化が進む地域とあって、庄原市も積極的に支援を続けています。2018年度までの3年間で超音波診断装置や母子の集中監視システムの導入などに計8,600万円の予算を付け、2019年度からは産婦健康診査の助成事業も始めました。近くには小児科診療所と病児・病後児保育施設を備えた複合施設「こども未来広場」を2018年7月にオープン。子育て環境を整えることで少子化に歯止めを掛け、庄原市内で出産する若者世代を増やそうと力を入れています。
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