重症化すると腎不全から人工透析に進む恐れがある糖尿病。患者本人の負担に加え医療費も高い透析への移行を、食事や運動などの個別指導で食い止めようという事業を、広島大学発のベンチャー企業が展開している。顧客は個々の患者ではなく、健康保険組合などの「保険者」や、社員の健康増進を目指す企業だ。糖尿病以外にも適用は可能といい、疾病管理の新しいスタイルとして関心を集めている。
この企業はDPPヘルスパートナーズ (広島市)。看護師が積極的に関わる慢性疾患管理プログラムを開発してきた広島大学 教授の森山美知子さん(成人看護開発学)らが、その普及のため2010年に設立した。注目されたのが、人口約24万人の広島県呉市と共同で2010年度から始めた重症化予防事業。呉市は高齢化率が高く、1人当たりの医療費も全国平均より2割以上高い。1人年間約600万円の医療費が掛かる透析を減らせれば、当事者も、呉市が運営する国民健康保険の財政も助かる。
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