より複雑で、多様化した抗がん剤治療のかじ取りをするのが、抗がん剤治療に精通したスタッフだ。最近は専門の医師(がん薬物療法専門医)、看護師(がん看護専門看護師、がん化学療法看護認定看護師)、薬剤師(がん専門薬剤師、がん薬物療法認定薬剤師)らがチームを組んで、治療にあたる。
「いい抗がん剤治療に必要なのは総合力」と話すのは、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)副院長(呼吸器内科長)の医師・大江裕一郎さんだ。「抗がん剤治療は薬の種類も投与法も、ある程度決まっています。だから職人のような名医は必要ない。むしろ専門の医師と看護師、薬剤師がそろっているとか、通院で抗がん剤治療が受けられるとか、そういう環境のほうが重要です」
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