神戸常盤大学 看護学科の教員や学生が週に一度、健康診断や生活相談に無料で応じる「しんかいち国際保健室」を開設。過酷な労働環境や、慣れない生活に苦労する外国人の心のより所になっています。
2019年春に開設された保健室は、神戸市兵庫区の国際交流シェアハウス「やどかり」の一室を利用。訪れる外国人の母国はさまざまです。神戸常盤大学の黒野利佐子准教授や学生たちはボランティアで、生活のリズムや悩みなどを聞き取っていきます。インドネシアの女性には日焼け止めの種類を説明したり、タイの女性が抱える職場での悩みにも耳を傾けたりします。法務省によると、日本に住む外国人は2018年末に273万人を超え、過去最高を記録。改正入管難民法の施行を受け、今後も増加するとみられます。ですが、就労目的で来日した留学生や外国人実習生が劣悪な環境で働かされることが問題となっており、住環境の保障や医療へのアクセスが大きな課題となっています。
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