山形県立保健医療大学(山形市)の看護学生が、蔵王温泉の湯を使って、院内感染を引き起こすメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や緑のう菌の殺菌に関する研究を進めている。
蔵王温泉は古くから、切り傷、やけど、皮膚病などに効能があると言われているが、指導する山下隆夫教授(寄生虫学)によると、なぜ効果があるのかは判然としなかったという。2007年当時、山形県立保健医療大学の4年生だった仙台市の看護師市瀬貴規さん(31)が「強い殺菌力の謎を調べたい」と山下教授に提案し、研究が始まった。
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