あなたは、今、自分の志望理由を言えますか? 書けますか?
こういうの苦手な人、多いでしょう?
大学の受験でも社会人入試でもそうですけど、
多くの受験生は、入試で言うために志望理由を考えるわけです。
というのも、本当の志望理由は、とてもじゃないけど
言えないことが多いから。
たとえば、あなたが今、OLで、毎日、会社でコピーをとっているとします。
今の仕事に満足してるかと言われると、とてもじゃないけど満足していない。
かといって、今の状態で大きな仕事を任されても、それに責任を持って
取り組めるほど、前向きじゃない。
今のままで、私、どうなるんだろう。
これが本当に私のしたいことだったんだろうか?
私は、他に違うことがしたいのに、どうして、こんな毎日を送ってるんだろう。
だいたい、今のままで何年も経って、結婚して、子どもができたら、退職?
その後、子どもが大きくなったら私は何をすればいいの?
やっぱり、今のうちに、自分のやりたいことをやっておくべきだ。
いわゆる手に職を付けることが出来て、責任ある仕事が与えられて、
社会的にも認められて、できれば、給料も多い方がいい。
そういう仕事に就くには、やっぱり、今の私のままじゃだめだよな。
専門的な知識を体系的に身につけなきゃ。
...と考える人は多いんです。
でも、心配しないでください。
こういう考え方は、たいへんに正しいと思います。
こんな考えから希望の進路に進んだ人を私はいくらでも知っていますから。
ところが、志望理由書の書類を目の前にした場合には、困るわけです。
「本当の理由は書けない」...と。
もちろん、学問的にやりたいことがある人、何らかの使命がある人、
今、現在ある問題が大学に行くことで学問的に解決するから行く人など
かなり具体的な人もいますが、
私が指導してきた人に、そういう人はあまりいなかったです。
むしろ、(本当の理由をのぞけば)ばくぜんとした理由しか
志望理由書に書けない人がほとんどだったんです。
では、志望理由書をどう書いたらいいのか。
ウソをでっちあげて、書くのか?
思ってもいないデタラメを合格のために書くのか?
それにしても、あなたは、なぜ、こんなに山ほどある学問領域の中から、
今の志望になったのでしょうか?
そこに、理由がないとは思えません。
そうなんです。
あなたにはやっぱり何らかの理由があって、
志望理由をまとめるためには、それを自分自身が「発見!」し直して
書く必要があるのです。
敏塾では、独自の方法で
志望理由を書き出すために、塾生に
5つのポイントをたずねます。(「柿秋将来」質問紙法)
そして、志望理由書に書けない理由をのぞいた理由の中から、
どれがもっとも明確で、説明するに足る理由かを判別し、
それをうまく試験官に伝えるためにはどうしたら良いかをアドバイスしています。
それが、志望理由書の指導です。
ここで、ひとつ、おわかりになったと思います。
志望理由というのは、しばしば
1 本人にもはっきり認識されていない。
2 いくつもの理由がからみあっている。
3 そのうち、いくつかの理由は受験では言えない ...のです。
続きは敏塾で。