怖いです。
何を書いたらわからなくなった受験生は、とんでもないことを書き始めます。
ああだ、こうだ、いろいろ書いた上に結論が的はずれ。
こういう人には「出題者の意図を読みとること」をおすすめします。
え? 簡単に言うけど、それができたら苦労しない? そういう声が聞こえてきそうです。
でも、出題者の意図を読むのは、テレパシーを使うよりは簡単です。
出題者は、適当に問題を出すわけではありません。
いや、適当な問題も、まれにありますけど、決して、全部の学校が適当ではないはずです。
たとえば「少子高齢化」について、800字で書け、と言われたら、どういう解答を
「出題者は、書いて欲しいと思っているのか」
それを考えなければいけません。受験ではそうなのです。
自分勝手に、好きなように書いたらダメです。
今までに実際に不合格者が書いた極端な例としては、看護医療の社会人入試で
「少子高齢化の解決は政治にかかっている」と結論づけた人がいます。
そんなことを書かれても困るのです。
どんなにうまい文章で、明確に書かれたって、
それなら「あなた、政治家になったら?」と思われてしまいます。
「少子高齢化について、私たちはより一層の理解を深めなくてはいけない」
と書いてもいけません。
あなたは看護医療のプロになろうとしている人間です。
理解を深めたいやら、知りたいやらっていうのは、中学・高校生ならともかく、
社会人のあなたが書けば、ただのインパクトの弱い答案です。
「理解を深める」というのは、受験小論文の結論向けではない、ということです。
だって、入試に出る社会問題なら、たいてい「理解を深めなければならないテーマ」なのですから。
甘く考えて「自由作文」として採点すれば、うまく書けているのかもしれません。
しかし、それでは平均点。競争率を考えてください。
競争率を考えれば、「平均点の答案」では、間違いなく落ちます。
飛び抜けてうまく書かなくても良いけれど、人より上に行かないとダメなのです。
ここでわかると思います。受験での小論文というのは、何を書いても良い
「自由小論文」ではないのです。
問題文には、どこにも書いていないけれど(←ここが重要です)
合格するために書く内容は、実際は、あなたの志望校や領域、志望理由に、しばられているのです。
これができない人をピンボケといいます。
そして、失礼を承知で言えば、敏塾に来る人の、9割以上の人はピンボケですから
必要以上にご心配なく。
( ごめんなさい。失礼ですね。でも、塾生はみんな、短時間でそのピンボケを克服していきます)
では、敏塾では、そのピンボケを克服するために、どんなことをするのか?
先ほどの「ブレークダウン」のように出題者の意図を読み、
小論文をまとめるのに役に立つ具体的で、やさしい方法をいくつも指導しています。
「ブレークダウン」の他にも「いつどこ法」、「しくみ法」、「おだやか法」など多くの方法があります。
また、こういった考えをつくるのに役立つ
「QPCA法」、「おじいちゃん法」、「マインドマップ」など実践的な方法も学べます。
どれも、理解するまでに、それほど時間はかからない簡単なものですが、効果は絶大!
頭の回転を助けるその驚異的なパワーに驚くはずです。
受験だけでなく、合格後、大学でも知的技術としてずっと役に立ちます。
こういう技術を多く持つことで「頭はどんどん良くなる」のです。